新しい食のニーズに応える「野菜ファインパウダー」
豊かな食の時代、現代人はさまざまな要因でバランスの良い食生活をしていないのが現状です。特に野菜や果物の平均摂取量は年々減少しており、中でも20代、30代の若年層での摂取不足が目立つと言われています。
私たち三笠産業が長年に渡り農業環境の維持・充実に携わってきた経験と実績に、研究と開発で培ったテクノロジー「超微粉砕技術」を応用することで、野菜を丸ごとパウダーにした「野菜ファインパウダー」を開発しました。

『高い活性酸素吸収能を有する野菜パウダー製造技術の開発』を評価され、平成26年『文部科学大臣表彰(科学技術賞)』を受賞しました。

野菜ファインパウダーなどを生産している山口工場は、食品安全マネジメントシステムを確立したことが認められ、2010年11月に「ISO22000適合事業場」として、さらに2015年9月にISOよりもさらに厳しい審査が必要になる「FSSC22000認証工場」として認証登録されました。
※FSSC 22000:Food Safety System Certification 22000
〔食品安全システム認証22000〕

【参考資料】

(一財)日本規格協会作成『食品安全マネジメントシステムについて』(PDF)
FSSC22000本部WEBサイト(英文のトップページ)
FSSC22000本部WEBサイト(日本語のスキーム文書)

2004.1
野菜ファインパウダーを発売しました。
2010.11
『明日葉石鹸』を発売しました。
2018.10
野菜タブレット『Vege Charge – 12種類の野菜 -』を発売しました。
2018.10
野菜タブレット『Vege Charge – れんこん -』を発売しました。
2018.10
野菜タブレット『Vege Charge – しょうが -』を発売しました。
2019.12
野菜パウダーミックス品『こども野菜プラス』を発売しました。
2020.09
野菜パウダーミックス品『ヨーグルトに野菜プラス』を発売しました。

私たち三笠産業は、安心・安全な食品をお届けする企業として、主に山口県の食育や子育てに関する活動への賛同・協力も大切な事業として捉えております。

【主な活動】

・2024年1月「やまぐち子ども・子育て応援コンソーシアム」に参画。野菜ファインパウダーは子育て世帯へ「食」の側面から、「時短・手軽・食育活動」といった部分で活用いただけるように活動を行っています。
・第一回離乳食教室を子育て支援団体「子ども家庭支援センター海北」様と協働して開催しました。教室では、「包丁いらずの炊き込みご飯」「野菜パウダーで簡単おやき」をレクチャーしました。

私たちがお届けする「ファインパウダー」は、国産の野菜を丸ごとパウダーにした食物繊維、ミネラル、ビタミンなどの栄養を豊富に含んだ食品です。現代の食生活に不足しがちな野菜を、バランスよく、便利に、簡単に摂取できます。

*三笠産業の野菜ファインパウダーは乾燥野菜をマイクロメートルの単位まで粉砕したものです。
1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1

1,国産野菜100% 添加物なし・アレルゲンフリー

・高い栄養価、良質な風味はもちろん「安心」も大切な品質の一つです。
・原材料の野菜は全国の契約栽培を中心に吟味し、信頼のおける生産者の「良質な国内産野菜」のみを使用しています。
・正確なトレーサビリティ。
・添加物を使用していないため野菜本来の味が楽しめ、お子様の食事にも安心してお使いいただけます。
・工場内には、アレルゲン物質を含む食材の持ち込みはありません。

2,素材を活かしたミクロパウダー

・過熱水蒸気による殺菌を施すことにより、加熱せずに食べることができ、野菜の旨み、風味が高まり、野菜の色も褪せません。
・平均粒径20μm、舌で感じる粒の大きさよりも小さいため、舌の上で溶けるような新しい食感が生まれます。
・当社の「気流式微粉砕技術」で、低温のまま野菜そのものの栄養価・風味・味を損なわずにミクロパウダーにしました。
・パウダーにすることで、消化・吸収が向上し、離乳食や介護食、栄養補助食材としての利用が期待されています。

3,経済性・効率性の高さ

・野菜原材料1Kgから生産できるファインパウダーは約100g。
・生野菜に比べ廃棄分がなく環境への負荷が軽減されます。
・製品の水分は8%以下。水分量が少ないために微生物の繁殖を抑えます。また、パッケージングには脱酸素剤の同梱、アルミラミネート袋を使用し、常温長期保存が可能です(未開封時)。
・製品加工過程で加熱処理済みのため、液体と混ぜるだけで裏ごし状態で使用でき効率的です。

【消化吸収性の向上(熊本県立大学 環境共生学部での研究)】

熊本県立大学環境共生学部との共同研究において、微粉砕することにより表面積が大きくなり消化吸収性が向上することが判明しました。
この研究成果は、「第51回日本栄養改善学会学術総会」「第59回日本栄養食糧学会九州・沖縄支部大会」にて発表しました。


【食感向上・新食感】

一般的に20~30μmまでが舌で粒としてとらえられる大きさと言われています。そのため、平均粒子径20μm以下にまで微粉砕すると、まるで舌の上で溶けるような食感が得られます。
1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1

【添加量の削減】

他の素材とのなじみも抜群によく、少ない添加量で色鮮やかな商品が作れます。このため、容易に商品に付加価値をつける事が可能になります。

▪️野菜ファインパウダーとペースト材料の比較
〜原料の高比率・簡易な保存性〜

【野菜ファインパウダー】

・保存が簡便(高温多湿・直射日光を避けて保管)
・水分値は8%以下と低く、水分調整が安易


【野菜ペースト】

・冷凍保存が必要なため、保管スペースの確保や解凍の手間がかかる
・多量の水分を含有するため水分調整が難しい

◉野菜ファインパウダーは原料を乾燥させ水分を飛ばしているため、パウダー10gが約70g〜100gの生原料に相当します。そのため、パウダーの添加量はペーストの数分の1から10分の1が目安となります(原料の特徴等により数値は異なります)

▪️野菜ファインパウダーと粗粉の比較
〜消化吸収の向上、舌触りの良さ、他の食材への添加性が高い〜

【野菜ファインパウダーと粗粉】

・粒子の細かさ:現在食品業界で主に使用されている粗粒70〜300μm程度に対し、野菜ファインパウダーの粒子は5〜30μm
・10μmの粒径は100μmの粒径に比べて粒子径は10分の1ですが、同体積中の表面積は100倍になります。そのため、体内の消化酵素などに触れる面積が多くなり、消化吸収性が向上する

◉超微粉砕をすることのメリットは
・消化吸収の向上
・「舌の上で溶けるように感じる」ほどの舌触りとあらゆる食品に添加しても違和感なく仕上がる。なじみの良さも特徴
・粗粒10g添加に対し、野菜ファインパウダーは6gの添加で同等の効果が得られる事例もある。

国内産原料100%。
ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養豊富な「野菜ファインパウダー」の原料となる野菜は、契約栽培を中心とした露地栽培の新鮮な野菜になります。

原材料
産地
ほうれん草
宮崎県産
ごぼう
鹿児島県・北海道産
かぼちゃ
北海道産
れんこん
山口県産・愛知県産・佐賀県産
人参
長崎県産・北海道産
スウィートコーン
北海道産
さつまいも
鹿児島県産・熊本県産・宮崎県産
安納芋
鹿児島県産・熊本県産・宮崎県産
原材料
産地
紫芋
鹿児島県産・宮崎県産
生姜
鹿児島県産
小松菜
宮崎県産
ブロッコリー
鹿児島県産・宮崎県産
明日葉
山口県産・鹿児島県産
レモン
広島県産・愛媛県産
柚子
高知県産・鹿児島県産
シルクスイート
鹿児島県産・宮崎県産

ファインパウダーができるまで

  • 1.
    収穫

    ファインパウダーは原料に全て国産野菜を使用しています。このためお客様に安全なパウダーをご提供する事が可能です。写真は宮崎県のほうれん草畑です。このように大切に育てられ収穫された野菜がファインパウダーとなるのです。

  • 2.
    生野菜原料入荷

    産地から送られてきた国産野菜は、新鮮な内に私たちの宮崎工場で加工します。

  • 3.
    野菜の前処理

    原料野菜の傷んだ部分を取り除き、付着した虫などを完全に取り除きます。根菜類は付着した泥を綺麗に洗い落とした後にトリミングします。

  • 4.
    野菜のカット

    野菜専用スライサーを使用して、乾燥処理に適したサイズにカットします。

  • 5.
    野菜の洗浄

    水槽型洗浄機を使用し、空気でバブリングしながら連続的に水洗いすることで、野菜に付着しているごみなどを完全に取り除きます。
    ※泡はバブリングによるものです。洗剤は使用していません。

  • 6.
    殺菌処理

    過熱水蒸気殺菌機で殺菌します。
    ※カットした野菜に高温の過熱水蒸気を当てて殺菌します。

  • 7.
    乾燥処理

    熱風乾燥機を使用して、水分が8%以下になるまで乾燥させます。

  • 8.
    乾燥野菜の保管

    乾燥処理後の野菜を冷蔵保管。

  • 9.
    微粉砕、ふるい処理

    ※10ミクロンは100分の1ミリ。舌にのせると溶けるような食感です。また、気流で粉砕するので、素材の温度が上がらないため、栄養素を壊すことなく微粉砕することが出来ます。

  • 10.
    計量・充填

    出来上がった粉末を計量しながら、アルミ・ラミネート袋に充填します。次に有機物系の脱酸素剤を入れた後すぐにアルミ・ラミネート袋をヒートシールで完全密封し、賞味期限を印字します。

  • 11.
    異物検査

    X線異物検査機で異物の混入が無いことを確認します。

  • 12.
    製品検査

    製品規格、検査手順に基づき検査します。(官能検査、平均粒子径、水分、衛生検査)

  • 13.
    梱包・出荷

    このようにして安心安全な野菜パウダーを皆様にお届けしています。